聖母女学院の一日は祈りから始まります。日常的に行われる祈りの集いや宗教行事をとおして、信仰の大切さやカトリック的価値観が個々の子どもたちの生活の中により深く根付いたものとして培われることを願っています。
キリスト教の愛の精神、奉仕への招きに応えて、聖母女学院では、近隣のお年寄りとの交流会をはじめとした様々な福祉体験活動、また、インド、ルワンダ共和国、タイ王国など世界にも目を向けたボランティア活動や福祉活動を行っています。これらの具体的な実践の中で、自分を大切にすることや、他者を敬い、思いやりのある奉仕の心を育みます。
聖母女学院では、カトリック的世界観によって国際理解を深め、グローバルな視野をもった人物を育成するため、ネイティブの英会話教師の英語による授業をはじめ、海外の提携校との文化・スポーツ交流など、多様なプログラムの中で国際感覚を養います。同時に、真の国際感覚を培うには日本文化を理解することも重要と考え、授業や行事の中で日本古来の文化に触れ、日本人としての誇りを養うことにも力を注いでいます。
聖母女学院でいう「従順」とは、真理を探求する歩みの中で出来事を正しく判断し、正しいことをはっきりと表明し、それに誠実に従う強い意志を意味し、「純潔」とは、真理を純粋に誠実に受け入れ、実践する生活態度を意味します。激動の21世紀において、平和な世界の構築へと先導するリーダーになるためには、確かな判断力と実践力が求められます。そのためには、常に愛の心をもち、他者の立場に立ってものごとを考え、その中で自分がとるべき行動を誠実に探求する姿勢が必要です。
そしてこの姿勢こそが「従順と純潔」のスピリットなのです。聖母女学院では、確かな高い学力を身に付けるとともに、日々の祈りや宗教行事、奉仕の精神に基づいた様々なボランティア活動や福祉活動をとおして「従順と純潔」のスピリット、カトリック的価値観を深め、培っていきます。